2014年10月27日月曜日

幸せさがし-92

自分はこれまで家族の為に頑張ってきたので、隠退をすれば自分のやりたいことをやらせてもらう。また少しゆっくりさせてもらう。などの言葉を耳にしますが、それって男中心の考え方ですね。
妻の方から「あなたこれまでご苦労様でした。私たち家族の為に良く頑張ってくださいました。ありがとうございます。これからは少しゆっくりなさってくださいね」と言ってくれてから、「こちらこそ永いこと支えてくれてありがとう。少しゆっくりさせてもらうわ」というのが真面な会話です。
家族の為に頑張ったという言葉の裏には「俺が頑張って働いて来たから生活が出来たのだ」という響きに繋がります。
俺が働いているから生活ができているという考えの男性は少なくありません。
そういう思いというのは、俺を敬い、俺に従え、俺を大黒柱として大切に扱えと言っているのと同じです。
男には自分中心の考えの人が多く、それが結婚生活の中で様々な形となって現れます。
例えば、結婚した当時は様々に工夫を凝らせて食事の支度をして帰りを待ちます。
でもいくら待っても帰宅しない。電話もない。やっと帰宅すると食事は済ませてきたと言う。
また早くに帰ってきて食事をしても「ごちそうさま美味しかった」の一言もない。
これは妻の仕事の大切さを全く評価していない、妻蔑視のなにものでもないということが男には分っていないのです。
旦那も仕事場では「ご苦労様良く頑張ってくれている」と上から言われれば嬉しいでしょう。それは妻も同じです。
結婚当初は、例えば料理の味付けはいまいちだとしても、夫の為に懸命に支度して帰宅を待ちます。
それに対してはねぎらいと感謝の言葉が必要なのです。
それを俺が働いているから生活が成り立っている。だから主婦業なんて簡単なのだからやって当たり前ということで、妻の働きに対して感謝の念を示さない。
そんな風に妻蔑視の態度が続けば、どんなに好きで一緒になっても、愛が冷めて行く速度が加速するのは当たり前のことです。その結果どうなるのか。定年までは我慢するけど定年になれば。子供は自立出来ている年齢ですから、財産を半分貰って別れるという女性がでてくるのです。
女性に亡くなってから夫と同じ墓に入りたいですかと聞けば、多くの女性は入りたくないと答えます。
夫の働きで生活が出来ていることは事実ですから、女性は子供のことや、自身の生活のことも考えて、横暴な男性の行いに対して、我慢、辛抱して耐えて来ていますので、墓まで一緒に入りたくないということになるのです。明日からの生活の心配が無ければ、今すぐにでも別れたいと思っている女性は山のようにいます。知らないのは男性だけです。

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