2014年10月21日火曜日

幸せさがし-86

 劇場を借りますと劇場のレンタル料だけでなく、大きな劇場には音声、照明、舞台装置などのスタッフが付いています。そのスタッフの人件費もかかりますので、プロの手を借りないで手作りで行っても大きな経費がかかります。そんな状態でお金を儲けようと考えますと、多大な出演料を生徒から頂かなければいけません。生徒さんから頂く出演料は2~3万円が限度です。2~3万円であっても生徒さん側からすれば予期せぬ出費ですから、随分と気を使いました。
お金だけのことを考えますと、しんどいだけですから開催しない方がいいのですが、発表会は2~3万円では安すぎるといえる程、大きな買い物ができますので毎年欠かさず行っていました。
お稽古事を行っていますと、月謝以外に例えば発表会の費用など余分なお金が必要です。
だけど人は何がしかで、心の癒しの為にお金を使っています。お金は心の癒しの為、楽しみの為に使うものですから、刹那的に消え去るものに使うよりは、無形の財産として残り続けるものに優先順位を付けてお金を使うのが上手な使い方です。
人は抜けている所があるから生きて行けます。ケチケチしていてもどこかで抜けているのが人の生き方です。ならば抜け去っていくものばかりにお金を使うよりも、自身の心の財産として残るものにお金を使うことです。
その最良のものはお稽古事です。若い時は様々な楽しみがあって、そういうことの大切さは分りませんが、年老いてくると、より多くの無形の財産を有していることが、日々の生活の充実に大きな効果を発揮することが実感できるようになります。
お稽古事をしていますと月謝以外にお金は必要ですが、何かに取り組んでおられる方は、行事には積極的に参加されることをおすすめします。
お金が勿体ないと考える人は初めからお稽古事はしない方がいいです。奮起させる手段を講じなくても自身の意思で頑張れるほど、人間は意思が強くないからです。

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