2014年10月12日日曜日

幸せさがし-80

 学院経営は月謝だけでは成り立ちません。これは何処の学院も同じだと思いますので、私の知る限りでは、入学時にセットで新装小物を販売する以外に、和装小物、呉服販売は勿論のこと、化粧品、ランジェリー、宝石、なども販売しています。
私の学院でも前記しましたように、皆さん新しい着物や和装小物を他所で購入して持ってこられていましたので、学院でも市価よりも安くするから、展示会をした時は来てくれますかと問いますと、見せて欲しいと多くの生徒さんから返事が帰って来たので、呉服と和装小物販売だけはしていました。
学院販売の場合はどうしても義理が絡みます。展示会にお誘いすれば嫌だと思っていても生徒側としては断りにくいと思います。それは重々承知していましたので、生徒の皆さんには極力プレッシャーをかけないように案内状を渡すだけにしていました。
それでもプレッシャーが掛かることには変わりはないとおもいました。そこで、学院運営は月謝だけでは成り立ちません。義理買はしないでいいです。展示会に行かなければ気まずいことになるのではと考えないように。「ただし他所で購入するのなら絶対に安くするので、協力して下さいね」とだけは明確に伝えていました。
私は芸能界で衣裳の仕事をしていましたので、帯ときもののコーディネートは自信がありました。
自分の視点で帯ときものをコーディネートさせて、仕立ても裏もセットで安く提供していました。
皆さん本当によく協力して下さいました。
生徒さんたちの協力があるから学院は成り立ちますので、感謝の意を指導する方に傾注させて、益々厳しく使命を全うすべく指導いたしました。買ってくれるからと、経済的なことを考えて、生徒にへつらうようなことをすれば、生徒の皆さんは付いて来てくださらなかったと思います。
お金を頂戴している。学院が成り立つように生徒の皆さんが協力してくださっているからこそ、生徒の皆さんの為に信念を貫かなければいけないと考えていました。
子供が可愛ければ厳しく躾をしてあげなければいけないのと同じです。

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