2012年9月6日木曜日

自民党の旧態然とした体質

総裁選を控えて自民党の石破さんがテレビにゲスト出演をすることが多くなっています。
お話を聞いていますと筋が通っています。
自説にブレがなく信念を感じるのですが、小泉さんや橋下さんのように情熱が感じられません。
 維新の会は道州制を唱えて消費税は地方に渡すと言っています。それに対して石破さんは、大阪や東京などの大都心ではこれまで以上に財源が潤うかもしれないが、自分が出身の鳥取などはこれまでの財源が得られない。そういう場合はどういう手当をしなければいけないのか、地方が成り立って行くのか、そこまでの思案を持って様々な政策を唱えなければいけないと言っておられます。
 正に現実的にはそのとおりでしょう。おっしゃることは筋が通っています。しかし、逆から考えれば、そういう幾つかの地方のためにその思案を退けなければいけないのか。
どんな政策にも正負はあります。だけどもトータルして國の為、国民の為になるのであれば、小泉さんが郵政の民営化をした時のように、見切り発車させなければ前進はしません。それで終了ということはないのですから、問題が生じたときは、後からその部分を手当するというやり方をすべきだと私は思います。
 石破さんの言っていることは、「石橋を叩いて渡る」というのと同じで、筋は通っているが遅々として前進しません。そのうちに政局が変化してしまって、その問題はお蔵入りとなってしまいます。今までもそういうことの繰り返しばかりなのです。
高い志を持っていても、ある意味で我武者羅に走らなければ前に進まないのです。若い人が良いとよく言われるのは、情熱で見切り発車できるからでしょう。
石破さんの意見を聞いていると旧態然とした自民党の体質の象徴のようにみえます。そういうのは政治家タイプではなく官僚タイプですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿