2012年2月28日火曜日

今や古希は無しに等しき

還暦は数えで61歳=満では60歳ですが、古希は数えで70歳です。
古希の名は、唐の詩人杜甫(とほ)の詩・曲江(きょっこう)です。
「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」というものです。
酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。しかし七十年生きる人は古くから稀である。その言葉に由来します。因みにお祝いの色は喜寿と同じで紫だそうです。
私の母は私が昭和48年の4月に商売を始めて慌ただしく動き回っている、その10月になくなりました。
母の死は本当に悲しいですね。なんの親孝行もしないままになくなりました。
若いときは自分の家庭の生活を維持していくのに精一杯です。それが分かっているから妻に仕送りをしてやっくれとも言えません。妻が気の利く人なら何も言わずに気遣ってくれるのでしょうが、正直そんな女はいないでしょう。妻を責めているわけではありません。
若いときはみなそんなものです。ただ女の子は実家に盛んに行って親の手伝いをするのですが、
男は普段仕事で家にいないことが多いので、休みの時ぐらいは家庭サービスで実家にはどうしても疎遠になります。言い訳はしません。親にとっては男は本当に駄目ですね。
その母が亡くなった年に私もなってしまいました。
最近は早くに亡くなる人は古希までには亡くなり、古希をこえると後は平均寿命までは大丈夫というパターンが多いので、もう少し生きていれるようです。
若いときの様に死に対しては恐れがなくなりましたが、結婚してまだ二年ですから妻のことを思うと妻には悪いことをしたと、その申し訳なさに震える時があります。
妻のために長生きするぞ。
酒もタバコも勿論女もやめました。もうこれ以上節制のしようがありません。

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