2014年11月6日木曜日

旧開智学校校舎



 明治の文明開化政策を推し進めた筑摩県参事の永山盛輝(ながやまもりてる)が計画し、地元の大工の棟梁立石清重(たていしせいじゅう)が設計、施工して、明治9年に写真の校舎が完成しました。
工費は7割を松本の住民が負担したそうです。
建材は廃仏毀釈で廃寺となったお寺の建物が利用されています。
棟梁の立石は東京の開成学校(現東京大学)を参考にして、時代の幕開けに期待し、その住民の熱気が感じ取れる見事な擬洋風建築の校舎を完成させました。
現在は重要文化財として移築されて保存されています。
擬洋風建築とは西洋建築を、日本の大工が真似て建築した建物のことです。
当時は重い工費負担がかかりましたが、この校舎の完成を見て学都松本の気風が高まったのではと想像できます。
現在の開智小学校の校舎も他所では見れない近代的な校舎です。

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