2014年9月18日木曜日

幸せさがし-58

大手のきもの学院は新装小物というアイディア製品を使用して着付をしています。
例えば腰紐の着付けは痛い苦しいという理由から腰紐の代わるゴムベルトを使用しています。そのゴム紐の先端の留め具は各きもの学院で異なっているだけで原理は同じです。
私が働いていた芸能界の着付けは新装小物を使用しません。動きが激しいので、ゴムは大きな力が掛かると伸びて崩れてしまうからです。
着付は出来上がりが綺麗で、楽に着れて、着崩れが少なく、そして着ることに時間が掛からない着付が出来れば最高でそれ以上はありません。
その四つの点を分析しますと、先ず綺麗という点に付いては、技能だけの問題で使う小物は全く関係ありません。
次に楽に着るという点でが、私が着付に行ってお客さんが言って下さる言葉は、朝出て行く時と帰ってからとは全く変化がない。また先生に着付てもらうと一つだけ欠点があります。それは結婚式に行くと食べ過ぎてしまうことです。有り難いですね。最高の褒め言葉とは思いませんか。
そうなんです、楽に着れるか否かも紐の扱い方次第なのです。即ち腕次第ということです。
次に着崩れが起らないという点ですが、例えば座礼の時です。座る時に裾を踏みつけて下に引いてしまう形になる時があります。そういう場合に、ゴムは力が掛かれば伸びてしまいます。伸びれば裾合わせが下にずれ落ちて崩れてしまいます。ゴムでは崩れやすいので、芸者や舞妓などの時代衣裳を着る時は昔通りの腰紐しか使いません。腰紐の着付けは苦しいといいますが、扱い方次第です。腕次第なのです。私は腰紐を使っていて苦しいと言われたことがありません。
最後の早くという点ですが、前記していますがhttp://kitsukemeijin.jp を検索して頂きますとYou Tubeにタイム着付の画像をアップしています。腰紐の方が扱いやすくて早くできます。道具を使えば、帯結びを道具にセットしている間に私だったら着付が出来上がってしまいます。

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