2014年8月11日月曜日

幸せさがし-37

私の弟子に着付で完全自立して、男性と同じように稼ぎ活躍している人が何人かいます。
専業主婦として子供の育児に生き甲斐を感じて生活をしていたのですが、子供に手が掛からなくなると余力が出来た時間を無駄に過ごしていることが虚しくなり、着物があるので自分で着れるようになりたいと思ってこられた人たちです。
 皆さんお稽古に来られるきっかけは同じようなものです。初めから指導者になりたいと考えて来られるわけではありません。来られるきっかけは当初は同じような思いなのですが、精神面に異なりがあります。お稽古事を娯楽の一環と考えている人と、趣味として感興を得たいと考えている人とのちがいです。
趣味、または遊びの中にも同じことがいえるものがありますが、極めたいと思えば難しさという壁が立ちはだかります。その壁を打ち砕いて前に進めばより大きな感興が手に入ります。でもその壁は自分の気持ち次第では分厚く大きな壁になり、頑張りがなければ打ち砕くことはできません。子供たちの勉強と同じですね。
苦労や我慢までしてやらなくても生活に何の支障もないので、大抵の人は退いて行きます。
でも少数ですが、頑張って壁に小さい孔をあける人がいます。小さい孔から先を見ると大きな喜楽が存在することが覗き見ることが出来ますので益々頑張って大きな穴にします。
苦労して、辛抱して、我慢して頑張った先には大きな喜楽が存在することを知った人は益々頑張って技能を磨きます。
私たち主催者はそういう人が出現する様に指導しますので、当然のことながら、その人には指導者になりませんかと声を掛けます。指導者になれば多少のお金も貰えるようになります。また教えることは最大の自分の勉強になり、技能だけでなく精神的にも大きく成長しますので、永続性のある喜楽にと変身していきます。

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