2014年7月31日木曜日

幸せさがし-26

 何が一番楽しいことなのか。
青年海外協力隊というボランティア活動があります。
主に後進国に出向いて自分に備わっている技能を活用させてボランティア活動するのですが、それに対する報酬は微々たるものです。
出向される全ての人がそうであるとは限らないようですが、皆さん活き活きと活動されています。
 その原動力になっているものは、人の役に立てて現地の人たちから喜ばれている、それを感じ取ることが出来るからです。有り難がられているということは、自分の存在が認められ称賛されているということです。これは何よりも心躍る喜楽ですから、生活環境の悪い中でも活き活き、延び延びと活動できるのです。
 私は衣裳担当として芸能界の裏方として働いていたことがあります。
役者だけで生活できている人は少数です。特に名が売れるまでは、必死でアルバイトをしたりと、私の知っている限りは大変な苦労をされています。
その苦しさに耐えて我慢した人だけが残っています。その頑張りにはただただ敬服していました。
なぜそこまで頑張れるのか。人間は自己顕示欲の大変強い動物です。自分の存在を知らしめたいのです。
目立ちたいのです。自分の存在を承認されたいのです。役者と言うのは自己顕示欲を満足させることのできる職業であるからです。
自分の存在が承認されることになれば、どんな手段で得られる喜楽よりも大きく永続性のある喜楽となるから頑張れるのです。

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