2014年5月12日月曜日

知りたかった花に逢う

ニオイバンマツリ


 以前に自転車で住宅街を走っていました。車と違い自転車は住宅街の細い路地を走ることができ、格家で植栽しておられる花なども見られます。
以前に塀越しに紫と白の花が咲いている樹木を見ました。
二色が一緒に咲く木はそんなにありません。「なんという花だろう」と珍しさにその時から印象に残っていました。
先日家の近くを歩いていますとその花が咲いていました。デジカメを取り出して写していると、おばちゃんが私が写真を撮っている姿を見て近づいて来てくださり、この花は良い匂いがします。良い匂いがしますのでニオイバンマツリという名がつけられていますと教えてくださいました。
 咲いた時は濃い紫で次第に紫が薄くなってゆき、最後は白色になるそうです。
咲き始めの紫と中間の薄い紫と、そして白色と薄様になっているのです。
気を引かれてしまうのは当たり前ですね。
因みに薄様(うすよう)とは平安時代の重ね色目のことで、一番下が白色になるものを薄様といいます。
 こんなにたくさんの花が咲いているのに、全く花に目が向かない人も少なくありません。一年中様々な花が咲いているのに、それを楽しむ心のない人は、同じ人生を歩いていても損をしてますね。

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