2013年10月17日木曜日

思い出(氷式冷蔵庫)-4

谷崎潤一郎の「細雪」を読みますと確か冷蔵庫が出てくるはずです。
世界恐慌の煽りで衰退して行く、芦屋の家族の無常を描いた作品です。
舞台は昭和初期でしょうか。随分と以前に読んだものですから、記憶違いかもしれませんが、「こんな時代に既に電気冷蔵庫があったのか」と驚いたことを記憶しています。
1933年に東芝の前身の芝浦電機が電気冷蔵庫を売り出したそうです。高すぎて普及しなかったようです。1950年代の高度成長期に入って三種の神器と言われて冷蔵庫、洗濯機、テレビが普及しだします。
それまでの冷蔵庫は上下二層になった保冷庫でした。片開きか観音開きになっていて、上の部分に氷を入れて、その冷気が下に下がっていきますので。その冷気で保存をするという形式のものでした。
それでもお金持ちの家にしかなかったのです。氷を配達する家は裕福な家だったのを記憶しています。冷蔵庫には通常は一貫目を上に入れておきます。あくる日に行きますと、少し塊で残っていることもありました。残っていなくても冷気はありましたので、製氷所で作った氷は如何に溶け難く硬いかということですね。

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