2013年5月4日土曜日

教えること・教えられること(4)

例えば、着付のお稽古の場合は実用に即したものですから、技能・技術にばかり目を向けて、それが出来るようになればそれでよいという考えから、それ以外は関係ないとドライに割り切ってしまう人が多いのです。
それで出来るようになれば問題はないのですが、そうはいかないのです。
 お稽古をする人に「どこまで出来るようになりたいのですか」と聞きますと、皆さん「上手に出来るようになりたい」と答えられます。
そうなのです。それがお稽古をする人の最低の目標でなければいけないと思っています。
 お稽古に行ったが、やっぱり自分では着れないという人が大半です。それは上手に着れるようになりたいと希望しながらも、上手に出来るようになるまで、お稽古をされていないからそのようになってしまうのです。
上手というのはキリットと締まって見た目に綺麗というだけでなく、着ていて楽で、着崩れのない着付になっていなければいけません。また着るのに30分も40分も時間を要するようでは上手ではありません。
技能評価というものは遅い人は確実に下手です。上手な人は仕事も早くできます。技能というものは考えながら行っているときは遅くて出来上がりもよくありません。技能は体で覚えるもので、体で覚えていればスムーズに進行できますので出来上がりも良くて早く出来上がるのです。
上手にできれば諸々の技能面を解決してくれますので、お稽古をする限りは上手に出来るようならなければいけないのです。

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