2013年5月21日火曜日

小袖と現在の着物の違い身丈

小袖は上流社会では当初は肌着として用いられていました。
庶民はその肌着を表着として用いていました。上流社会では袴を穿くのが通常ですから、身丈は短いものでした。
衣服の簡略化が進みますと、袴を穿かないで小袖の上に衣を羽織る姿、これを「はつき」と言いますが、そういう服装が公服として認められるようになります。小袖が足首まで長くなるのは小袖の全体が表に現れるようになってからではないかと思います。
庶民は当初から小袖を表着として用いられていましたが、身丈は写真のように短いものでした。
小袖が中心の時代になったのが安土桃山時代からで、その当時は身丈は男性と同じで対丈でした。
女性の小袖の身丈が長くなるのは元禄期以降です。

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