2013年5月20日月曜日

昔の小袖と現在の着物

今のきもののことを昔は小袖と呼称していました。
その小袖は当初は上流社会では肌着として用いていました。
一般庶民の衣服はその小袖を表衣(うわぎ)として用いていました。
時代の推移とともに政権が移行し、服装の簡略化が進みます。
そして肌着であった小袖が表に現れる部分が多くなり、小袖にも彩色が施さっるようになります。そして安土桃山時代になりますと、上流社会の小袖と一般庶民の小袖が表着として用いられるようになるという点において、合流し小袖中心の時代となります。
 公家は従来通りの服制があり、武家は室町時代に武家の服制が整えられますので、礼服はそれぞれに服制はあるのですが普段は貴賤を問わず小袖姿で過ごすようになります。それが小袖中心の時代になるということです。
 その小袖は全体の形態としては現在のきものと変りはありませんが、部分的には随分異なっていますので、その点を記したいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿