2013年5月1日水曜日

教えること・教えられること(2)

卓球でも何でも同じです。並よりも抜きん出た技能を身に付けるには、好きであったり、必要に迫られたりという動機があって、ある一時期は必至で頑張ってやり通した。その結果の上に優れた技能や技術や知識が身に付く。これ以外の理屈はありません。
私たち人間は欲深い動物です。誰もが自分の人生を充実させたいと念じて生きています。
充実とは精神面と物質面があります。最終的には精神的に充実しなければ、真の充実した人生は送れません。
「衣食足りて礼節を知る」という諺があります。物質的にゆとりがあることは精神面に多大の影響を及ぼします。
それが分っているから皆さん頑張って仕事に励んでいるわけです。その物質面は並では平均のレベル以上には得られません。優れた技能、技術、知識があって、それを社会のために役立つ働きをして初めて物質的に潤います。
 「稲穂は実るほど首を垂れる」という諺があります。優れた技能、技術、知識を有して大きく社会貢献をすればその活動を通して人間は磨かれて行き、精神的にも充実することになります。
 人間は誰もが働いてお世話になっている社会にお返しをいなければいけません。同じ働かなければいけないのですから、条件の良い環境で活躍できるようにする。そのためには並ではそういう環境では活躍できない。
指導者は専門的な内容を通して、そういう物事の道理を弁えることの大切さを悟らせる。そして教えられる方も行うことの内容よりも、先ずそういうことの道理を習い取るということが肝要です。

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