2012年7月19日木曜日

虐めの根絶

子供の将来に大きく影響を及ぼす虐めは絶対に無くすという取り組みは大切ですが、根絶は難しいでしょうね。
人間は正直で素直で優しい一面を有していますが、逆に邪悪な一面を誰もが有しています。
その邪悪な一面を表出させないで押さえ込むには、思い遣りや感謝の気持ちをもって、悪は許さないという社会通念を構築することが肝要です。
江戸時代には意外と治安がよかったのは、悪いことをすれば本人だけでなく親兄弟までもが世間から非難を受けて、その場に住んでいられないという社会通念があったからです。
今は隣にどんな人が住んでいるかも知らない。エレベターで顔を合わせても挨拶もしない。しないことが当たり前になってきている現在に、思い遣りや感謝の念に満ちた社会を構築することは不可能でしょう。
虐めは制度改革で改善は可能ですが、思い遣りや感謝の念の欠落している人は恥ずかしい人だという社会通念がなければ、人間の持っている邪悪な面が表出し反社会的な行為をする者が多く出てきます。
子供たちの虐めは子供たちの間で生じていることですが、その根っこは大人が生きて行くことだけに翻弄されて、感謝の念や思い遣りの気持ちが欠落してきていることの象徴です。
人という字は人と人とが支え合っている形であると言われています。
私たちは社会という人の群れの中で支え合って生きています。支え合ってといいますが、どんなに社会的地位の高い人でも自分が支えているパワーは微小です。まして私達凡人はそれ以下です。
圧倒的に大きなパワーに支えられて生きています。よく人は生かされていると言いますが、全くその通りです。
それが真実ですから思い遣りや感謝の気持ちを強く持って生きることは当たり前なのです。
よく人は「それが常識や」といいますが、その常識を持っていない人が物凄く多いのです。
自分は生かされているという真理を分かっていない人が多いのです。
そんな大人たちの方が多くなって来ている今の世に、また今日記したような面倒臭い話は嫌いという人が多い時代に虐めの根絶は無理でしょう。
こんな時代になってしまったのですから、子供も特別扱いにしないで悪いことをしたら警察が介入して罰するようにする以外にないでしょう。

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